Toshiのワークスペース

アラサーSEが書く備忘録。ITやWeb関連、趣味などについて綴っていきます。

DeNA南場さんの『不格好経営』を読んで

ウェブや書店でも絶賛されているDeNA創業者の南場智子さん『不格好経営』読みました。

ビジネス書によくある成功した秘訣を語る本や話しは、すべて結果論に聞こえる。失敗談や経験などが役に立つ真実。と仰られているように、有りのまま、赤裸々に書かれています。

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 DeNAの立ち上げから、ビッダーズ、モバオク、怪盗ロワイヤルといったサービスのリリース。インターネットサービスの黎明期、ノウハウが確立していない時代にどうやってその本質をつかんできたのか。サービス事業者としての経営の難しさや、会社を起こし運営していく上での社会の理不尽な話し、社内での親近感の湧いてしまうエピソードも交えながら、リアルに語られています。

途中、いろんな話しが出てきますが、文章のうまさと南場さんのお話しされるあのリズム感と面白さがあり、すんなりと入ってきて、夢中に読みました。

 

自分が就職活動をしていた時、当時社長の南場さんがお話しされる会社説明会に行ったことがありました。読み進めていく内に、その時に感じた話し方やテンポがフラッシュバックして、思わず笑ってしまう箇所もありました。

 

個人的な感想ですが、この本を読んで素直に響いたこと。

• チームが一つになるためには、約束は破らない

 →過去の約束だったとしても、約束を守ったという事実をつくることが大切

• 人におもねらず、自分の仕事に対するオーナーシップと思考の独立性を持つ

 →誰かにおもねた途端、リーダーではなくなる

• 必要な仕事を進めるためには、社長(自分の上)を有効活用する、使い倒す

• 誰が言ったかではなく、何を言ったかに意識を集中させる

 

全体的には、ベンチャー企業として右肩上がりを続けてきたDeNAのマインド、社内外での面白ろエピソードに加え、社長からの社員にあてたメールなど、南場さんらしい表現や言い回しなども勉強になります。必ず再読したい一冊です。